チリへ

Samedi 28 janvier 2020

いよいよアンデス山脈を越えチリに入る日だ。今回は長距離バスでも日中の移動にしたのは、アンデス山脈越えは、ぜひ明るいうちに見たいというマチュの考え。笑里は深夜バスがいいと最後まで行ったけど、今回は私もマチュに賛成。タクシーでバスのターミナルへ行き、そこから大型のバスに乗り込む。アコンカグアの国立公園までは、Uspallataルートを進む。そこからは1時間弱で国境だ。車窓から見える景色はまさに壮大で、国境を超えなくとも観光だけに来ても良いくらい。うねうね曲がるバスの中での映画は、「ボヘミアンラプソディー」と「アクアマン」。座席が大きいので笑里から画面は見えないから、パソコンで「トロール」を繰り返し見ている。ずいぶんと乗り物に強くなったものだ。旅を始めたときは、バスに乗るたびに吐いていた。8時間移動、9時間移動などの荒療治が効いたようで、旅の2か月目以降はまったく吐かない。それどころか、バスの中だと多少ビデオを見ても良いと言っているので、最近は喜んでいるようにすら感じる。人間の適応力は素晴らしいなあ。

アンデス山脈 車窓からの眺め

国境で一度下車し、全員がコントロールを受ける。バスを降りると、ヒヤッとした空気が流れてくる。入出国検査所は標高3000m。涼しいわけだ。検査を済ませ、またバスに乗り込む。ここからは、すごいヘアピンカーブの連続。20分程度でかなり下った感じがする。下りきれば、一本道を飛ばして、バスはサンチアゴへ。サンチアゴに入り、とにかく目立ったのは落書き。不思議なもので落書きがあるだけでその町の治安に不安を覚える。1か月ほど前に暴動があったのだから、ある程度は想像していたけど、本当にそれ以上でびっくりした。きれいな教会も、歴史ある建物もみんな犠牲になっていた。今はSNSで自由にいろんなことが発信できる社会。そんな社会でも壁に何かを主張する必要性があるのか。甚だ疑問だ。

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